文章を書く前には設計図を作っておくことが大切です。そうすれば途中で横道にそれたり、それ以上書けなくて悩むこともありません。
そうはいっても実際どのようにして設計図を作ればよいのでしょうか?
次のような方法をお勧めします。
1、「作文公式」に当てはめて基本の「三行」を作成する
2、そこでの「問い」を導く「導入部」を同じく公式にあてはめて骨格を作成する
ただ実際問題として最初の段階では「問い」があまり明確でないこともあるでしょう。
その場合、「主題」をまず明確にします。主題というのは何について書くのか、そのテーマです。何かを書こうと思い立ったわけですから、少なくとも「何について書きたいのか」の「何」くらいは頭にあるはずです。そしてそこに何らかの違和感を覚えたらから書こうと思ったのではないでしょうか。
その違和感の中にこそ問いが隠れています。
その漠然とした違和感の中から明確な問いを浮かび上がらせばよいのです。
そのやりかたですが、具体的には導入部の公式にあてはめて骨格を作成します。
もちろん慣れないうちは何度か試行錯誤が必要でしょう。しかしそうしているうち、しだいに問いが明確になってくるはずです。
そうして問いが明確になったなら、再度基本の三行に立ち還り、必要であれば修正を加えます。
さらに必要であれば導入部の骨格にも修正を加えれば公式は完成です。あとはそれをもとに文章を組み立てていけばよいのです。
売るためのマーケティングから課題解決のためのマーケティングを提唱する独立系シンクタンク「ミライニウム」を主宰するマーケティング研究者。コピーライター、雑誌ライター、プランナーとして30年以上にわたり、マーケティングの実践および研究を続けている。北軽井沢隣接宣伝研究所所長。