書けないのには理由があります。
それは単純の作文公式を知らなかったから!!
三行書ければどんな文章も書ける!
魔法の三行作文術
大発見! 文章にも公式があった!
わずか三行の公式に当てはめるだけで
思い通りの文章が出来上がる!
プロも知らなかった目からウロコの三行アウトライン式作文術!
たった三行の公式文が書ければどんな長い文章もスイスイ書ける!
作文はセンスの有無? いいえ作文は論理です!
目からウロコ!プロも知らなかった「論理」的作文術!
「数学の公式のようなものが文章にもあればいいのに‥」。思うように筆が進まないような時、ふとそんなことを考えたことはありませんか? あてはめていくだけで文章が完成するーー。そんな魔法のような公式があったらたしかに便利ですよね。
じつはそんな公式が実際に存在するのです。それがここに紹介する作文公式とそれをもとに開発された作文テンプレートです。これは書きたいことをわずか三行のシンプルな公式文に当てはめるだけで、論旨の明確なわかりやすい文章の骨子(アウトライン)ができあがるというまさに魔法のような文章作成支援ツールです。
書き慣れない人にとって最初のそして最大の難関は論旨展開、すなわち文の構成ではないでしょうか? そもそも文章に不慣れな人にしてみれば、書きたいことがあってもそれをどう整理し、どういう順序で書くべきかということ自体、なかなか見当がつかないものです。なかには結論もあやふやなままとりあえず書き始めたものの、そのうちあらぬ方向に行ってしまいどうまとめたものか悩んでしまう人もすくなくありません(何を隠そう以前の私がそうでした)。
その点、このテンプレートの最大の特徴は、スタート地点から目的地までの道筋をあらかじめ決めてしまうことにあります。それはあたかも庭に飛び石を置いて道筋をつくるようなものです。そのため、論点をはずさないわかりやすい文章が誰でも簡単につくれるようになっているのです。
しかし、テンプレートというと定型的で面白みのない文章しかできないのではと思う方もいらっしゃるでしょう。けれど、かならずしもそうとはかぎりません。というのもここで定型的といえるのは樹木にたとえれば幹の部分のみであり、枝葉の部分については何の制約もないからです。というより幹がしっかり安定しているからこそ枝葉となる文も、表現という可能性を自由にのばすことができるといえるでしょう。
じつをいえばこの文章もこのテンプレートで作成したものです。最初につくったアウトラインをもとに、多少肉付けしてできあがったのがこの文章です。嘘だとお思いであれば百聞は一見に如かずです。まずは一度お試しいただき、その使い勝手をご自身で確認なさってみてはいかがでしょうか。
※現在、テンプレートの利用は有料とさせていただいております。この作文方程式およびテンプレートについてもう少し詳しく知りたいという方は、下の「作文方程式の原点は古代人の危機管理」以下に続く文章をご参照ください。
現在、テンプレートの利用は有料(1,000円)とさせていただいております。
ご希望の方はパスワードを購入の上、ご利用ください。→パスワード購入はこちら
作文方程式の原点は古代人の危機管理
文章というものを言葉のひとつながりと見なせば、文字を持たない太古の人々もまた文章を操っていたといえるでしょう。言葉は自分の意思や考えを誰かに伝えるための手段であり、さらにそれをよりわかりやすく論理的につなげたものが文章だと考えられるからです。
そしてその原型をたどると、そこには太古の昔危機をくぐり抜けるために協力しあい、互いに連絡を取り合っていたわたしたちの祖先の姿が浮かびあがってきます。そこでは共同体の成員同士が効率的に協力するためよりわかりやすい、より伝わりやすい言葉の並べ方が工夫されたことでしょう。
そうしてみると文章というのは古代人がその共同体を維持する上での切実な必要から生まれたものといえるかもしれません。と同時に文章構造の原型は、古代人の危機意識にあるともいえそうです。
ここで試しに古代人がどのように伝達しあっていたのかを想像してみましょう。そこには文章の原型のようなものが見つかるはずです。そして、もしそれがこのテンプレートに沿ったものであるならば、それはこのテンプレートがそれなりの有効性を持つ証拠といってよいのではないでしょうか。
論説文
(話題)
昨日、森の中で動く物体を見た。
(問い)
あれは一体何だったんだろう?
(答え)
おそらく熊だと思う。
(論証)
なぜなら、毛むくじゃらだったし、黒かったし、ほぼ人間並の大きさだったからだ。
(まとめ)
まだ近くにいるかもしれないから、みんなも気をつけるように。
説明文
(話題)
昨日、森の中で動く物体を見た。
(それはどんなものだったのか?)
(描写)
それは、毛むくじゃらだった。
それは黒かった。
それはほぼ人間並の大きさだった。
(解題)
あれはおそらく熊だと思う。
(まとめ)
まだ近くにいるかもしれないから、みんなも気をつけるように。
コピーライティング
※ついでにコピー文の原型も考えてみました。まあこれは古代人というより、商業経済が発展したもう少し後の時代の話ということになるのかもしれませんが‥。
(悩み)
何、熊に噛まれたんだって?
そりゃ災難だったな。さぞ痛かろう。
(課題)
しかし、熊の噛み傷は後を引くから厄介だぞ。しかも下手な薬じゃあかえって悪化することもある。
(解決)
まあそんなに心配しなさんな。ここにいい薬がある。
(根拠)
この薬は、この村に昔から伝わる秘伝の薬だ。熊に噛まれた時の特効薬としてこの村では昔から重宝されてきたんだ。大昔、あの神の山に住んでいた仙人がつくり方を教えてくれたらしい。
(効用)
これを塗れば不思議なことにどんな傷でもあっという間に治るんだ。そのためこの村では昔から熊に噛まれて死んだやつは一人もいないとされているんだよ。
(確信)
そういえば、こないだあそこの親父も熊に噛まれて瀕死の状態だったけど、この薬を塗ったらたちどころに治ったよ。次の日にはもうピンピンしていたな。
(動機付け)
しかし、問題は薬の在庫がもうあまりないことなんだよな。今、手に入れておかないと、次は来年まで待たないといけなくなってしまうが、君、どうする?
いかがでしょうか? それなりにテンプレートに沿ったものになっているのではないでしょうか?
作文が苦手という人は少なくありません。実は私も以前は大の苦手でした。でもそんな私でも場合によってはそれなりに書ける時があります。なぜ書ける時と書けない時があるのでしょうか。長年疑問に思っていた私はそこにひとつの共通点を発見しました。それは、筆が進まない時は例外なく「問いが明確になっていない」という事実です。
文章とは、突き詰めて言えば問いと答えの連続です。そもそも文とは問いと答えの最小単位です。その文がいくつか集まって段落になり、さらにその段落がいくつか集まって一つのまとまった文章になります。したがって文章を書くには、何よりもまずそこで取り上げる問いが明確でなければなりません。にもかかわらず作文が苦手だという人は、その肝心な問いを明確にしないまま、無理やり書こうとします。だから書けなくて悩んでしまうのです。
しかし、これは別の視点から見れば「問い」と「答え」さえ明確にできれば、文章は誰にでも書けるということでもあります。さらに文章が問いと答えという基本構造からできていることがわかれば、それを一定の法則のもとに展開させることで、一つの文章を完成させることもできるはずです。
こうした考察の中から生み出されたのが、この三行作文方程式です。そしてそれをベースに作られたのがこの三行作文(作文力養成)テンプレートです。どうぞお気軽にお試しになってみてください。
三行作文テンプレートによる文章作成方法の流れ
1、材料の準備
●問いは文章の材料を脳内から掘り出すための掘削機
文章を書くには、材料が必要です。何について書くのかという、その何がなくては書きようがありません。
ではそうした材料を一体どこから仕入れてくればよいのでしょうか。基本的には頭の中です。もちろんより正確で詳細な情報は書籍やネット、あるいは直接取材など外部にあるものに頼らざるをえませんが、少なくとも何を書くのかという構想段階では原則として自分の頭の中に入っている材料(情報)をもとに組み立てる以外に方法はありません。
しかし、いざ頭の中から材料を集めようにも何も浮かんでこない場合も少なくありません。そのような場合、どうすればよいのでしょうか。頭の中から材料を拾い集めてくるコツのようなものはないのでしょうか。あります。それは「問い」の活用です。すなわち自らに質問することです。
具体的には
Aとは何か? Bである。
Bとは何か? Cである。
Cとは何か? Dである。
という具合に、日頃疑問に思っていることやなんとなく書きたいと思っているテーマに対して、次々と質問を積み重ねていくことです。そうすることで、あたかも畑を掘り起こすように必要な材料が頭の中から次々と掘り起こされてくるはずです。問いは、脳という情報の鉱山を掘り起こすための掘削機でもあるのです。
なおその際、どんな問を発すれば良いのか迷うかもしれません。その場合は、作文テンプレートにしたがって問いを出していくとよいでしょう。それでもわからない場合は、いわゆる5W1Hという視点であらゆる角度から問いをぶつけてみてください。そうしているうちに、どんな問いがより適切なのかもだんだん見えてくるはずです。
さらにその際、何が足りない材料なのかも見えてくるはずです。その場合、書籍やネットなど外部の記憶媒体にアクセスしたり、取材するなどして随時補っていきます。
2、作文方程式の作成
さて、問いを繰り返すことで、文章の材料、すなわち書くべき「何」が次第に見えてきたはずです。
次にやるべきことは、文章の主題となる「問」を決めることです。まずは前段の作業を通して出てきた複数の問いの中から、一番取り上げたい問いを選んでください。
選びましたか?
ではそれをもとに作文方程式を作成していきましょう。
作文方程式というのは、
AはBである なぜならCだからである ということはDだよね
という三行からなる定型文です。
ご覧のようにここでは問い(A)と答え(B)だけでなく、その理由(C)とまとめ(D)も必要になります。前段階での一連の掘り起こし作業の中ですでにこれらも一緒に掘り起こしていたという人もいらっしゃるかと思いますが、もしまだであればもう一度「問い」という脳内掘削機を使って掘り起こしてみましょう。
3、作文テンプレートへの代入
次にこの作文方程式をもとに作文テンプレートに変数(ここでいうABCD)を代入していきます。
具体的には次のようにします。
A→問
B→答え(描写)
C→論証(解題)
D→まとめ
続いて話題、すなわち導入部分を考えます。
もちろん、話題を省略し、いきなり問いから始めてもかまいません。ただし、通常は糸口となる話題があった方が読みやすくなります。というのも、それがないと何について話しているのかすぐには理解できず、読み手が混乱してしまうからです。
とはいえ、持って回ったような導入部分はいただけません。回りくどい導入は読者を苛立たせるだけです。話題は、どうしても必要な場合のみ入れるようにした方が良いでしょう。
話題というのは、問いが鎮座する座敷への玄関口のようなものです。できるだけ多くの人が入れるよう間口を広げると同時に、思わず奥に入ってみたくなるような造作を工夫してみましょう。
4、正しい方程式文を作るコツ
方程式文をもとに作文テンプレートに代入するとアウトラインが自動表示されます。あとは必要に応じて肉付けしたり、言葉を入れ替えたりして、文章としてスムーズに読めるよう調整を加えていくだけです。しかしながらいざそのようにしようとしてもうまくいかない場合があります。その原因の多くは、方程式文が不完全なことにあります。
不完全な方程式文には次のようにいくつかのパターンがあります。
A、問いが明確でない
ひとつは問いが曖昧で明確でないことです。問いがはっきりしなくてはうまく答えられないのは当然です。
問いが曖昧になってしまうのは、問題意識が明確でないのが原因です。まずは問題意識をはっきりさせた上で、そのうち何が一番問題だと考えているのか、何に一番疑問を持っているのかという具合にさらに問いを掘り下げながら、核心となる問いを浮かび上がらせるようにしましょう。
B、論理的でない
もうひとつは方程式文の流れが論理的でないことです。ファンタジー小説などの場合は別にして、通常の文章の場合、文のつながりが論理的な流れに沿っていなければ意味がわからなくなってしまいます。
このケースでは、問いが論理的でない場合と、答えが論理的でない場合の二つがあります。後者の場合、「AはBである」というシンプルな文にすることで、論理的かどうかは比較的簡単に見抜けます。二つを並べてAとBとの間に因果関係があるかどうかを確認すればよいのです。
しかし、問題は前者の問いが論理的でない場合です。例えば「なぜ犬は猫なのか?」といった意味をなさない問いがこれに当たります。しかし、これは案外厄介で、一定の学術的な訓練を受けた人であっても知らず知らずのうちに論理的でない問いを作ってしまうことは少なくありません。この場合、「どこかに論理的な落とし穴がないだろうか?」という視点から問いをできるだけ客観的に見直す癖をつけましょう。
C、問いの詰め込みすぎ
方程式が不完全になってしまうもう一つの原因は、問いの詰め込みすぎです。
文章というのは、突き詰めていえば問いに対する答えです。その問いと答えのユニットが一定の論理的法則の元に順序よく並べられて提示されるのが文章です。
そしてひとつの文章にはひとつの問いとひとつの答えというのが大原則です。文章を構成する基本単位である文も同様です。ひとつの文には必ずひとつの答えという原則を守らなければなりません。ひとつの文の中に二つも三つも問いがあってはわかりにくくなってしまうのは当たり前です。
したがって方程式文がうまく展開できない場合、そこに複数の問いが混在している可能性があります。そうなっていないかどうか、もう一度確認してみるとよいでしょう。
ちなみに問いが複数混在してしまうのは、問いが大きすぎる場合が多いようです。大きな問いというのは通常、より小さな問いからなっています。大きな問いを扱う場合は、一度に答えを出そうとせず、いったん小さな問いに細分化し、それらを整理した上で、順序良く答えを出していくようにするとよいでしょう。
5、文章と段落の構造
段落の構造
文章全体の構造
以下、レジュメ部分のみの書きかけです。
6、論説文と説明文の違いについて
単純に何かを説明したり、描写する場合は説明文
それ以外は全て論説文でオーケーだと思う
試行錯誤でやってみる
論説文のケースで「論証」ではなく「より詳細な説明」である場合もある
問いと答えで完結する場合もあるが、何らかの「補足」を必要とする場合が多い。
それが論証なのか、より詳細な説明なのかは、ケースバイケース
7、対談形式、もしくはQ&A形式で書くのも一法
質問に対して答えていくという形式であれば書きやすい
あとはそれをテンプレートを参考に並べ替え、質問を地の文に埋め込むなど、体裁を整えれば、それなりの文章が出来上がるはず
特にコピーの場合、この方法が使える。ただし質問はコピーの観点からにしないと的外れなものになってしまうが。
8、Q&A
何を書けば良いのかわからない
問いを明確にする
文がねじれる
一文一問を守る
行き詰まる
問いが錯綜している
細分化し、整理し直す
細分化し、整理し直す、すなわち解体するためにはメスが必要
うまく解体するには切れ味鋭い問いのメスが必要
9、最後に
あくまでもテンプレート。テンプレートにこだわりすぎるとかえって書けなくなる場合がある
テンプレートは考えをまとめるためのヒントを提供してくれるものくらいに考えた方が良い
もちろん最初はできるだけテンプレートに沿って考えていった方が良い
そうして型を体得するのが先決
その後、型を破り、自分だけのオリジナルな方法論を編み出すようにしてほしい
そうしてそこで得られたノウハウをさらに世の中にフィードバックしていただきたい
作文で悩む人を少しでも減らしたいと思う
売るためのマーケティングから課題解決のためのマーケティングを提唱する独立系シンクタンク「ミライニウム」を主宰するマーケティング研究者。コピーライター、雑誌ライター、プランナーとして30年以上にわたり、マーケティングの実践および研究を続けている。北軽井沢隣接宣伝研究所所長。