文章は問いと答えの連続である。したがって次のようなやり方で文章を作成するのも一法である。
1、まず思いつくまま問いを見つける→答えを出す→答えに導かれる次の問いを提示する→答えを出す→同様に次の問いを提示する→答えを出す→(以下繰り返し。これ以上問いが出ないところまで来たら相手も納得したということであるから、ここで終了)
2、次に最初の問いにいったん戻る。ここでその問いをひとつの「答え」とみなした場合、それに対応する問いは何かと考える。つまりそれまでとは方向を逆転させ、遡って考えるわけである。
3、それを何回か繰り返したあと、話の導入としてふさわしい問いが出てきたらそこでストップ。
4、3で出てきた最後の問いを一番最初にもってきて「導入」とする。以下、1で出てきた問いと答えを順に並べて本文とする。必要に応じて最後に「まとめ」を追加すればひとつの文章ができあがる。
売るためのマーケティングから課題解決のためのマーケティングを提唱する独立系シンクタンク「ミライニウム」を主宰するマーケティング研究者。コピーライター、雑誌ライター、プランナーとして30年以上にわたり、マーケティングの実践および研究を続けている。北軽井沢隣接宣伝研究所所長。