IoT時代の商品の意味

IoTは、今後産業全体に大きなインパクトを与えると言われている。それは核爆弾並みの衝撃であるとも‥。たしかにIoTでいろんなものが根本的に変わるだろう。今の商品の多くも消えさるかもしれない。

しかし、マーケティングの面からみて忘れてならないのは、商品というのは人間の肉体や頭脳、能力といったものの延長上に投影された心理的代替物でもあるということだ。

つまり「いつかはクラウン」とか「隣のクルマが小さく見えます」といった広告コピーが示すように、かつて消費はアイデンティティ確認のひとつの手段でもあったわけだが、IoT時代になったからといって、そのような人の根源的な心理的欲求までも一夜にして消え去ってしまうと考えるのは早計にすぎるだろう。

逆に近未来におけるIoT時代で、そのような心理的代替物としての機能を果たす商品はいったい何なのか、と考えることもマーケッターとしては必要なのではないだろうか。

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