文章力を上げる「謎解き」訓練

文章力を上げたいーー。そうお思いの方は多いのではないでしょうか?

では文章力を上げるにはどうしたらよいのでしょうか?

そのひとつの方法としておすすめしたいのが「謎解き」訓練です。

謎解き訓練というのは、「それはなぜ?」と問いを次々に畳み掛けて行く方法です。

具体的には、最初になんらかの謎(問い)を提示し、それに対する答えを出す、ついでその答えから出てくる新たな謎を提示し、さらにその答えを出す、というやりかたです。

世の中というのはいってみれば複雑にからみあった謎(問い)の寄せ集めです。そして文章というのはその謎(問い)のひとかたまりをていねいに解きほぐし、一本の線状に並べ替えていく作業でもあります。

したがって謎解きによって文をつなげていくテクニックに習熟することはそのまま作文能力の向上に直結することになります。

謎解き訓練のやり方

以下、そのやりかたをもう少し具体的にみていきましょう。

1、まず何らかの問いを提示します。

(例)
リンゴって何?

2、それに対して答えを出します。

(例)
果物である

3、以下、果物って何? → 食用になる果実である → 食用ってなに? → 人間が食べられるものである

果実って何? → 受粉した雌しべの子房が発達した部分と、その付属器官のことである。単に実とも言う。

という具合に続けていきます。

またもう少し複雑なものになると次のような形もあります。

問い
喜多方でオススメのラーメンといえば?

答え
ラーメン「馬賊」である

問い
なぜそういえるの?

答え
比内地鶏を長時間煮込んで作った濃厚ながらもあっさりしたスープが絶妙だから

最後に感想を追加する

ちなみに上記いずれもそうですが、最後の答えが出たあと、なんらかの感想を付加すればそれだけでとりあえずひとつの文章が出来上がります。

こんな具合です。

(りんご編)

りんごとは何か? 果物である。

果物とは何か? 食用になる果実である。

果実とは何か? 受粉した雌しべの子房が発達した部分と、その付属器官である。そのうち人間が食べられるものを果物という。

なかでもりんごは世界中で食べられているポピュラーな果物である。

(喜多方ラーメン編)

喜多方でオススメのラーメン屋といえば?

ラーメン『馬賊』である。

なぜオススメなのか?

比内地鶏を長時間煮込んで作った濃厚ながらもあっさりしたスープが絶妙だから。

連日行列ができているが、並ぶだけの価値はある。

導入部を追加すれば立派な文章の出来上がり

ここにさらに導入部(いわゆる書き出し部分)を追加すれば、それだけでもう立派な文章が出来上がります。

文章がうまく書けないとお悩みの方は、この謎解き訓練を試してみてはいかがでしょうか?

文の展開方法のコツが身につくと同時に、文章力全般が飛躍的にアップすること請け合いですよ。

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