いわゆる煽り系広告においてコピーライティングがいわれているほど重要でない理由
煽り系広告のボディコピーがやたらと長い理由は?
商品の魅力を伝えるのが目的ではなく、判断力を麻痺させることが目的だから。
長い文章を読むことは、それだけで脳内メモリーを消費する。
また欲に駆られることで妄想が膨らむ。
それも脳内メモリーを占領する。その結果、認識力と判断力が低下する。
煽り系広告は、その隙をついてくる。要は催眠商法である。
いわゆる情報商材の煽り系広告の特徴
それは、キャッチ広告部分と内容(説明)広告に分けられる
ダイレクトメールと同様、内容広告自体は、基本的に高関与型メディアである
しかし、意図的に低関与コミュニケーションの手法を使っている
具体的には?
情報チャンクが多い
これは認識力を麻痺させるため
認識メモリーを占領し、思考能力を奪う
つまり考えさせない手法
スーパーやレンタルビデオ店の店内BGMと同じ
欲に駆られて目が曇っている隙をつく手法
文字は表現より大量であること自体が重要
なぜか?
一つは、それだけ重要な情報かもしれないと思わせられる
もう一つは、認識メモリーを占有することで、判断力を麻痺させることができる
重要なのは、「自分にも儲けられるかもしれない」という幻想を抱かせること
デザインはそうした幻想を掻き立てるためにある
結論
実は、内容広告において言葉の表現はそれほど重要ではない
*キャッチ広告におけるキャッチコピーは重要
むしろ重要なのは、「したがって」「そのため」といった論理的であることを装うための接続詞の使い方である。
要は催眠商法である
売るためのマーケティングから課題解決のためのマーケティングを提唱する独立系シンクタンク「ミライニウム」を主宰するマーケティング研究者。コピーライター、雑誌ライター、プランナーとして30年以上にわたり、マーケティングの実践および研究を続けている。北軽井沢隣接宣伝研究所所長。