この商品コンセプトチューナーでわかること、得られること
★商品コンセプトが明確になり、戦略の方向性に自信が持てるようになる
★商品キャラクター(ブランドパーソナリティ)が明確になり、ふさわしいイメージ戦略が導きだせる
★市場における商品の位置づけが明確になり、効果的な競争戦略が導きだせる
第一ステップ まず商品を知ろう!
【質問1】
それはどんな商品ですか?
(例:自家製餃子)
→説明を開く
まずは扱う商品(サービス)が何なのかを確認してみましょう。一見当たり前のような質問ですが、とくにサービス業のような目に見えない商品の場合、時の流れとともにその輪郭が曖昧になってしまうことも少なくありません。この質問に対して、即座にかつ簡潔に答えられないのはどこかに問題があるしるしです。すぐに答えられる場合でも、一度客観的な立場から再確認してみましょう。
その他の回答例:地域の農産品、農家レストラン、ホームページ制作代行サービス、自動車修理サービス、等
説明を折りたたむ
第二ステップ ターゲットを知ろう!
【質問2】
見込み客は誰ですか?
(例:餃子好きの20〜40代の男性)
→説明を開く
その商品が対象とする相手が誰なのかを明確にしましょう。その際、質問1の答えをもとにその購入層となりうるターゲットは誰か、その性別、年齢、性格、嗜好等の属性は何かと探ってみてください。またターゲットとなるユーザーが複数のセグメントに分けられる場合は、メインターゲットとその他のサブターゲットに分けたうえで、それぞれのターゲットごとにその属性を探ってみましょう。
その他の回答例:近隣都市に住む30~50代の主婦、手作り工芸品をネットで販売したい主婦、運送会社の経営者等
説明を折りたたむ
【質問3】
見込み客の人物像とそのニーズをできるだけ具体的に描いてみてください。
(例:34歳、独身。建設会社のサラリーマン。体育会系出身。油っこいもの大好き。酒も好き。中華料理は大好き。三国志も好きで中国の歴史にも少し興味がある。)
→説明を開く
対象となるユーザーが明らかになったら、次にその典型的な人物のより具体的な像を描いてみましょう。できるだけ具体的にかつ詳細にイメージしてみてください。その人の年齢は? 仕事は? 業種は? 役職は? 年収は? 家族構成は? 趣味は? 悩みは?いま関心をもっていることは、等々、できるだけ具体的に書き出してみてください。次にその人物があなたの商品を購入するとしたらどのような状況でそれを購入しようと思ったのか、推測でかまいませんので想像して書いてみてください。ここで重要なのは、その人物があなたの商品を使うのは「なぜ」なのか、他の商品ではなくあなたの商品を購入するのは「なぜ」なのかという視点です(質問2では「誰が(購入するのか)」にフォーカスし、質問3では「なぜ(購入するのか)」にフォーカスを当てています)。もし具体的な人物像をイメージするのが難しいと感じるなら、それは見込み客の設定自体が間違っている可能性があります。ここで行き詰まるようなら、質問2からもう一度やり直してみてください。なお、本来であればその描写にはできれば500文字以上ほしいところですが、ここではスペースの都合上2~3行程度で簡潔にまとめるようにしてください。
説明を折りたたむ
【質問4】
見込み客がその商品を選ぶとき、何をもっとも重視しますか?優先度の高い順に挙げてください。
優先度1位(例:味)
優先度2位(例:食感)
優先度3位(例:物語性)
優先度4位(例:価格)
優先度5位(例:新奇性)
→説明を開く
その商品を選ぶとき、見込み客はなにを重視しているのかを明らかにしてみましょう。販売側の「おそらくそうだろう」という思い込みはいったん脇に置いて、購買側の真のニーズをできるだけ深いところから探るようにしてみてください。その際、質問3で描いた人物像が役に立つでしょう。その人物になりきったつもりで、お客様の立場から考えてみましょう。なおここはきわめて重要な質問です。できるだけ人間心理の奥底まで潜って考察してみてください。なお5つの項目すべてを埋める必要はありませんが、最低でも3項目は入力するようにしてください。次のステップで必要になります。
説明を折りたたむ
第三ステップ 分析しよう!
【質問5】
戦略キャンバスを使って価値曲線を描いてみてください。
自社商品
レベル5(高)
レベル4
レベル3
レベル2
レベル1(低)
価値軸
(優先度1位項目)
(優先度2位項目)
(優先度3位項目)
(優先度4位項目)
(優先度5位項目)
競合商品
レベル5(高)
レベル4
レベル3
レベル2
レベル1(低)
価値軸
(優先度1位項目)
(優先度2位項目)
(優先度3位項目)
(優先度4位項目)
(優先度5位項目)
→説明を開く
戦略キャンバスは、商品の市場における位置づけを直感的に把握するためのツールです。そしてそれは商品コンセプトを立案する際にも応用可能です。戦略キャンバス上に描かれた価値曲線からは、自社商品が市場でどのようなポジションを得ているのか、また将来どのようなポジションを獲得すべきなのかを視覚的に読み取ることができます。
◎入力方法
まず一番下の行の「価値軸」に、質問4で列挙した「優先度1位~5位」をそのまま入力してください。そして、自社商品が実際に提供できていると思われるレベルにチェックを入れてください。その上で、これらのチェックを結んだ折れ線グラフを頭の中に描いてみてください(残念ながらシステムの制約上、折れ線グラフは表示されません)。描けましたか?
ここでさらに競合商品についても同様に記入してください。その上で、これら二つの折れ線グラフを重ね合わせるよう再度頭の中でイメージし直せば、自社商品の強みと弱みが見えてくるはずです。
※レベルを決める際、なにを目安にすればよいのか悩んでしまうことがあります。本来、戦略キャンバスはある程度絶対的な目安をもとに描かれることが望ましいのですが、ここで私たちが探ろうとしているのは絶対的な基準ではなく、競合各社との相対的な違いにすぎません。ですので、ここではあまり深く考え込まず、むしろ直感的に選んだ方がよいでしょう。それでも難しいようであれば、業界の一般的なサービス水準をレベル3として、それに対して上か下かという基準でざっくりと選んでかまいません。
※描いた戦略キャンバスから明確な差異が読み取れない場合、それは価値軸がカバーする領域が広すぎるせいかもしれません。その場合、価値軸を細分化することで新しい価値軸を作り出すようにしてください。(例:味→上品な味わい・刺激的な味わい 食感→パリパリ感)
説明を折りたたむ
第四ステップ 考察しよう!
【質問6】
戦略キャンバスをもとにあなたの商品が強みをもつ最大の価値軸をひとつ選んでください。
(例:物語性)
→説明を開く
戦略キャンバスに描いた価値曲線を見比べながら、自社商品が競合商品に勝てるポイントを見つけましょう。自社商品と競合商品とのレベル差がもっとも大きい価値軸(=優先度項目)がそのポイントになります。ポイントが複数ある場合も少なくありませんが、ここではひとつに絞ってみましょう。複雑な問題もあえてシンプルにすることで、かえって明確な答えが見つかるものです。
説明を折りたたむ
【質問7】
質問6の強みをもっと具体的にいうとどうなりますか?
(例:中国で武術を学ぶ傍ら餃子づくりも修行してきた)
→説明を開く
強みは具体的であればあるほど強力な説得力をもちます。ここでは、質問6で出てきた強みをできるだけ具体的な事実やモノに還元してみましょう。
説明を折りたたむ
【質問8】
その強みの裏付けとなるものはなんですか?
(例:餃子の師匠と一緒に映った古い写真、武術の型を決めた若い頃の写真)
→説明を開く
強みは裏付けがあってはじめて説得力をもちます。質問7の強みを裏づけるのはいったい何か、これもできるだけ具体的に挙げてみましょう。
説明を折りたたむ
【質問9】
そのような強みをもつ商品を人間にたとえるとどんな人ですか?その性格をできるだけ簡潔に表現してみてください。
(例:夢とロマンを求めて中国へ旅したマルコポーロ)
→説明を開く
これは商品のブランド戦略、とくにブランドパーソナリティを探るための質問です。人間の脳には、相手が無生物であってもそこになんらかの人格を投影して認識する仕組みがあるといわれています。要するにユーザーは商品のキャラクターを無意識のうちに感じ取っているということです。そうして、そのキャラクターが自分とそりが合うか合わないかを瞬時に判断しているのです。ブランド戦略においてブランドパーソナリティ(商品の人格要素)が重要とされるのもそのためです。ここで導き出されたブランドパーソナリティは、広告やサイトなどに展開する際の、表現上の指針となります。
説明を折りたたむ
【質問10】
最後の質問です。その商品を通して社会にどんな幸せをもたらしたいですか?
(例:自慢の餃子とともに中国の食文化の奥深さも味わってほしい)
→説明を開く
これはビジョンに関する質問です。ビジョンは前の質問でふれたブランドパーソナリティとあいまってブランドの世界観を形作ります。そしてお客様は商品そのものの魅力だけでなく、そこに込められたビジョン、すなわちブランドの世界観をも評価の対象としています。実際、品質や性能面はさておきその世界観に魅力を感じたからという理由で商品を購入するお客様は最近増加傾向にあります。その意味でビジョンは、もうひとつのスペックといえるでしょう。そしてそれは企業の社会的責任が問い直される中、ますます重要な指標となりつつあります。
説明を折りたたむ
質問に対して正しい回答ができたかどうか自信がない、あるいはもっと深く分析すれば別の方向性も
見えてくるのではとお考えの方は、有料のコンセプトカウンセリングサービスをご利用ください。
→コンセプトカウンセリングサービスとは?
スポンサードアド