三行作文術(三行作文方程式)

作文が苦手という人は多いのではないでしょうか。

今だから告白しますが、じつをいうと私も大の苦手でした。実際、学生の頃から作文は嫌いな科目の筆頭格でしたし、その後、どういう運命のいたずらかマスコミ業界にもぐりこみ何食わぬ顔でライターを名乗るようになってからも、それに対する苦手意識は心の奥底にこびりついたまま長い間、消えることがありませんでした。

なので正直なところ、ライターといってもろくな仕事ができなかったのはいうまでもありません。いまだバブルの余韻さめやらぬ時代だったことを差し引いても、あれでよく食えていたなと今から思えば驚くというよりあきれかえってしまいます。

そんな私でしたが、ひとつだけ腑に落ちないことがありました。それは場合によってはすらすら書けるときがある、ということです。

なぜ書ける時と書けない時があるのでしょうか? 文才というのは、ある日突然目覚めたり、眠ったりするものなのでしょうか? いいや、そんなはずがありません。持って生まれた才能というのはそんな気まぐれなものではないはずです。

長年疑問に思っていた私は、そこにひとつの共通点を発見しました。それは書けない時は例外なく「問いが明確になっていない」という事実です。

問いが明確になっていないとなぜ書けないのでしょうか?

頭を絞った私はやがてその答えも見つけました。

それは、問いは文章の柱になるものだからーーというものです。

そもそも文章というのは、突き詰めていえば問いに対する答えです。なんらかの疑問がそこにあり、その疑問に対して答えを提示するというのが文章の基本的な構造です。そしてそこでもっとも重要になるのが問いです。当たり前ですが、問いがなければ答えもありえないからです。

その意味で、問いは文章を組み立てる上で欠かせない大黒柱のようなものといえるでしょう。

ここからわかるのは、文章を書くためには何よりもまず問いを明確にする必要があるということです。またこれを裏返していえば、問いが明確でなくてはーー少なくとも明確でわかりやすいーー文章は書けないということになります。

もちろん問いが明確でなくとも、文才のある人ならそれなりの文章に仕上げることは不可能ではないでしょう。けれど、そうした特別な才能がない人はそうもいきません。問いが明確でなくては答えも明確になりません。そのため何をどういう方向へ書けばよいのか途方にくれてしまうからです。

書けないというのは要するにそういうことです。

ドライブにたとえれば、目的地がわからなくなり、途中で道に迷ってしまうようなものです。それでも高い運転技術を持った人であれば道なき道を無理やり突っ走ることで目的地にたどりつくことができるでしょう。けれどそれだけの技術を持たない人はそうもいかない、ということです。

ここまで思い至った私の頭に再び一条の光が差し込みました。

ーーということは「問い」さえ明確にできれば、文章を書くのはそう難しくないのでは?

ーーまた文章が問いと答えという基本構造からできているのであれば、それを一定の法則のもとに展開することで文章として組み立て直すことも可能なのでは?

三行作文方程式とは?

こうした一連のひらめきから生まれたのが、ここに紹介する三行作文方程式です。またそれを使いやすいヒナ型に落とし込んだのが補助ツールとしての穴埋め式テンプレートです。

この三行作文方程式を理解し、テンプレートの使い方をマスターすれば、これまで文章が苦手で書く度ウンウン唸ってばかりいた人でも見違えるようにスラスラ書けるようになるでしょう。なぜならそのような人は、地図ももたず、また目的地も明確に把握しないままいきなり出発するドライバーのようなものだからです。

そんなせっかちなドライバーにわかりやすい地図を提供し、何をどのような順序で書けばよいのか、すなわち書き出しから結びまでの道筋を明確に示してくれるのがこの三行作文方程式であり、このテンプレートです。

このテンプレートを使えば、書き慣れない人でも途中で話が横にそれたり、また行き詰まったりすることなく一気呵成に書き上げることができるようになります。

だから文章が苦手で書く度ウンウン唸ってばかりいた人でも驚くほどスラスラ書けるようになるのです。

最後にーー。もちろん、このノウハウを発見した私がその後、ライターとしての生産性を爆上げさせたことはいうまでもありません。

三行作文方程式→

 

 

 

 

 

 

 

 

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