申し遅れました。私、○○○と申します。

sagishi

煽り系広告の特徴の一つに、「申し遅れました。私、○○○と申します」という決まり文句がある。たいていはその前にキャッチーな話題が来て、読者の興味を引くような書き出しから始まっていることが多い。

書き出しがキャッチーな話題から始めるのは定石だし、それは確かに効果的だ。しかしその後に出てくるこの「申し遅れました。私〜」はいただけない。それが出てくると、またかよ、と思ってしまうからである。

なぜか? それはこの決まり文句がいまや「煽り系広告」の特徴となっているからである。

大勢の人がこの手の煽り系広告に一度や二度騙されているだろう(購入はしないまでも読んで時間を無駄にした人は多いはずだ)。そのため、このおきまりの文句が出てくると「あ〜なんだまた詐欺商品かよ」とその正体がわかってしまうのである。さっきまでの期待感が一挙に消し飛び、途端に白けてしまうのである。

当然ながら世の中には詐欺商品ではない素晴らしい商品もたくさんある。けれど、そうした素晴らしい商品までもがこの決まり文句を使ってしまうのは実にもったいないことだ。そうすることで、いっぱひとからげに詐欺商品とみなされてしまうからだ。

コピーライティングはある意味、騙し合いである。広告主はなんとかして読者を騙そうとするし、読者はなんとかしてその嘘を見抜こうとする。

忘れてならないのは、読者には学習能力があるということである。読者の多くは「申し遅れました。私、○○○と申します」という決まり文句が詐欺商品に多用されるテクニックであることをすでに知っている。

この決まり文句には手垢がつきすぎている。その決まり文句を使うことは広告している商品が詐欺商品であると自ら宣言しているようなものである。それはもはや広告表現上の禁句のひとつであると言ってよいだろう。

今後、広告文を作成する人は、ゆめゆめこの決まり文句を使わないよう心していただきたいものである。

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2016.05.30 Mon
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